パーセル作曲 オペラ

『妖精の女王』


全5幕

台本:エルカーナー・セトル
(ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢』より)


Henry PURCELL1659 - 1695"Fairy Queen" Z.629

Text written by Elkanah Settle
Adaptation of Shakespeare's "A midsummer Night's Dream"


NAXOS MUSIC LIBLARY

解説

First Music Prelude - Hornpipe
 
Second Music Air - Rondeau
Overture
第1幕
(宮殿にて。ティタニアが、インド人の少年と妖精の従者たちを伴って登場する)
Song in Two Parts   来たれ、いざ来たれ、さあ、この町から旅立とう。
  喧噪を知らぬ静寂の地で、
  安らかな日々を過ごすために。
  心地よき木陰に守られた草地の上で、
  この身をまどろみに任せよう。
  邪気のない戯れのうちにも日々は過ぎ去り、
  時はこっそりと逃げ去ってしまうのだから。
(三人の酔っ払い詩人を引き連れた妖精たちが登場する。うち一人は目隠しをされている)
Scene of the Drunken Poet 酔っ払い詩人
  酒杯を満たせ、さあ、この酒杯を。
第一の妖精と妖精たちの合唱
  もっとおやりなさいな、さあ、ぐるぐると、お気の済むまで。
  愚かな人間の、踊りと歌とやらを。
酔っ払い詩人
十分さ、もうたくさん。
  次は目隠し鬼さんの番さ。
  おいらをぐるぐる廻して、逃げるがいい。
  すぐにもつかまえてやろうじゃないか。
第二の妖精と妖精たちの合唱
  奴さんのまわりを皆で囲って、そうよ、そうよ、
  頭の先からつま先まで、突いてあげようじゃありませんか。
  40回も、さらにまた40回ね、
  おいらが悪かった、もう勘弁と言うまでね。
酔っ払い詩人
おい、やめろ、ちくしょう、悪ガキどもめ。
わかった、白状するよ。
二人の妖精
  さあ、お言いなさい、白状なさい。
酔っ払い詩人
  おいらは酔っ払い、おっしゃる通りの、
  しがない酔いどれに過ぎないさ。
二人の妖精
  あなたは何者なの?さあ、お言いなさい。
酔っ払い詩人
知りたいなら教えてやるさ、
おいらは卑しい詩人でござい。
Chorus   つまんでやろう、突いてやろう、その悪行ゆえに。
  意味のない、ふざけた戯言じゃないか。
酔っ払い詩人
やめてくれ、おい、おいったら!
二人の妖精
  まだまだホコリが出そうだわ。
酔っ払い詩人
わかったよ、白状するよ。おいらは貧乏人さ。
もう十分だろ、だからどうか、突くのはやめておくれ。
いい子ちゃんだから、さあ、俺を自由の身にしておくれ。
  いつかはきっと桂冠詩人になって、
  あんたらを賛美する十四行詩を書いてやろうとも。
Chorus   追い払え、あっちへ行け。
  夜の明けるまで眠っているがいい。
First Act Tune Jig
第2幕
(月夜の森で。ティタニアとその従者が登場する。妖精たちの踊りが続いている間に、情景は岩屋のようなあずま家と、楽し気な散策路に変わる。あずま家はとりどりの花々で飾られ、等間隔の柱で支えられている。それは舞台両袖の、別のあずま家まで続いている。
その彼方には、二人の天使の居所があり、それはさらに遠くにある家とアーチで繋がっている)
Prelude and Song   いざ来たれ、天空の歌姫たちよ、
  目覚めよ、この森に集え。
  而して凶兆の鳥を遠ざけよ。、
  無心にして善きものたちだけを残し。
Prelude
Trio   賢者の神は導きたもう、
  聖なる9人の女神の妙なる歌声を。
  祝福されし天の声音が、その美の頂きへと昇る。
  彼方にこだまの響き渡るごとに、
  それは繰り返され、反復される、幾たびも。
(こだまを模した楽の音が響く)
Echo
Chorus   今ぞともに和そう、汝のさえずりに。
A Dance of Fairies (妖精たちが踊る)
Song and Chorus   歌え、草原をわたる風のごとく。
  悪しき瘴気が逆巻くこともなく、
  何ものも我らが妖精の女王を邪魔することはないのだから。
(ティタニアが横たわる。夜のとばりが降りて、神秘、秘密、眠りの化身とその眷属たちが現れる)
Song 夜の化身
  見よ、安らけき夜が彼女を包む。
  あなたの意を汲むために。
  彼女の眷属どももひっそりと寄り添って、
  男たちもそぞろにまどろんでいるではないか。
  喧噪も気がかりも、疑いも絶望も、
  妬みも恨みも、(悪魔が跳躍しようとも)
  この期に及べばすべてついえ去る。
  やさしき睡魔に彼女の瞼も重なり合って、
  風のささやきは満たされた夢を連れてくる。
  だれもこの時を乱しはしない。
Song 神秘の化身
  私はあらゆるものを封じるためにやって来た。
  私なくして愛が生き永らえることはない。
  賢人の忠告さながら、愛は卑しき眼には決して映らない。
  彼女は神聖なものである故に、隠しておかなければならぬ。
  不敬の者たちが暴こうとしているのだから。
Song 秘密の化身
  うっとりするようなこの夜の静寂。
  さらなる喜びを与えてくれるだろう。
  そうとも、数多の真昼の幸せにも増して。
  夜の静けさと秘密は、愛の幸福をいや増す。
  愉悦の時を延ばしてくれるのだ、幾千夜にも。
Song and Chorus 眠りの化身
  しっ、静かに。もう誰も声を上げてはならぬ。
  甘き眠りが彼女の瞳を塞ぐ。
  わた雪が降り積もるように、心地よく!
  穏やかに、かくも穏やかに、ここから連れ去ってゆく。
  もう何も彼女の眠りを妨げることはない。
A Dance For the Followers of Night
(オベロンはティタニアの上で花をしだく。リサンダとハーミアも眠りに落ちる)
Second Act Tune Air
第3幕
(ティタニアと妖精たちが入って来る。場面は深い森へと変わる。両側には、大樹の並木が続く。
中央には川が流れている。その川のほとりには、別の種の小さな樹木の並木が続く。
その中央で二つの並木が交差し、いくつものアーチを形づくっている。
二頭の巨大な龍が、川を渡す橋となり、その下を、二羽の白鳥が距離をおいて泳いでいる。
そこに子鹿の群れと、木の精ドリュアデス、人魚が登場する。
Song In Two Parts and Chorus
  もしも愛が甘き情念であるならば、
  どうして苦しみを連れてくるのだろう?
  教えておくれ、その痛みはどこからやって来て、
  この私の心をいっぱいにしてしまうのか?
  愉悦の時さえ悲しみを伴うのに、
  どうして私は悲嘆に暮れるのか?
  あるいはわが不運を呪うのか?
  無駄なことだとわかっているのに。
  まったくさ。その矢は優しく、心地よき痛みは、
  瞬く間にこの私を傷つけ、たじろがせるのだ。
  彼女の手を甘く握りしめて、弱々しく見おろしてあげよう。
  そして情熱的な静かさで以て、この愛を教えてあげよう。
  けれど、ああ!すすんで彼女の愛を見まいとするこの私に、
  彼女が優しさを見せてくれたなら、何と私は幸せだろうか。
  いくら隠そうとしても、彼女のその熱い想いは隠せはしない。
  そして私たちの瞳は互いに伝えあう、
  敢えて互いの名を呼ばずとも。
Overture Symphony while the Swan come forward
(楽の音が響き渡り、二羽の白鳥がアーチの下を、川岸へと水面をすべっていく。
彼女たちは妖精のほうを向いて、踊り舞う。橋は見えなくなり、アーチを形づくる弓型の樹木が立っている)
 
Dance For the Fairies
(未開人たちが登場する。妖精たちは逃げ去り、行進曲が始まる)
Dance For the Green Men
Song   汝、大気の優しき精霊たちよ、
  現れいでよ、あつらえよ、而してその甘き声もて、
  われらの歌に加わるが良い。
  とらえよ、そして反復せよ、震えるが如き、新しき歌声を。
  ためいきのように脆く、真珠の露のように甘く、
  変奏を重ね、リズムを保って。
  眠りに落ちた愛の神をあやすように。
(コリドンとモプサが登場する)
Dialogue Between Coridon and Mopsa
コリドン
  娘さん、男たちは干し草を寝床にしつらえるよ、
  なまくらな愚か者なんか放っておいて、盗まれた時を取り戻そうよ。
  ほら、モプサだってその気じゃないか。
  さあお楽しみの時間さ、
  口づけの甘い時を過ごそうよ。
モプサ
  まあ、おバカさんね、いったい何がそんな気にさせるというの?
  私はそんなんじゃないのよ、わかっているでしょ。
  もう一度言うわよ、女の子は誰にもキスなんかしないの。
  ダメよ、ダメよ、キスなんか絶対。
  あなたにキスしようなんて思えないから、
  絶対にしないのよ。
コリドン
  絶対にキスしないのかい?
モプサ
  いやよ、絶対にキスなんか!
コリドン
  どうしてそんなにキスを嫌がるんだい?
モプサ
  あなたにキスしようなんて思えないからよ。
コリドン
  君は僕にご褒美をくれるべきなのさ。
  べつに君が損をするわけじゃないんだ。
  気安く僕を抱き寄せて、気軽にキスをする。
  そうして君の悦びで、僕を満たしてほしいのさ。
モプサ
  そこまであなたを信用してないの。
  あなたのことはよく知っているもの。
  あなたにあげられるものなんか、これっぽっちもないわ。
  そう、これっぽっちもよ。
  王様よろしく振舞って、愚か者って笑っていればいいじゃない。
  まったくもう、冗談じゃないわね。
コリドン
  これっぽっちのお願いでも、
  君はきいてくれないんだね、どうしてもダメと、
  僕を拒むんだね、
  もう何の望みもないというわけだね。
モプサ
  お断りよ、いったい何を考えているの?
  ああ、呆れてものも言えないわ!
Song 妖精
  うら若き乙女の嘆きを聞けば、
  男たちが約束を破り続けるなら、
  私は思う、その者たちが与る恩恵はないと。
  彼らが何を誓おうと、それを信じはしないと。
  けれど彼が謙虚になって、言葉も振舞いも優しく素直に、
  ものを語るようになったなら、
  愛を拒むのも良くないと思うようになるでしょう。
  本来の姿に立ち戻り、私も心を変えるでしょう。
  もし彼が自らの智恵を悪事に用い、
  良からぬことに考えをめぐらし、狡猾に振舞うならば、
  私はこの見かけを以て、喜びと満足のうちに、
  彼に苦しみを与えるでしょう。
  もし彼が偽りをおかしたと証しても、
  私は騙されることはありません。
  彼は私ではなく、自分自身を騙しているのです。
  それこそ私が期待すること。あきらめることはない。
  なぜなら、私自身も彼と同じく不誠実で、移り気なのだから。
A Dance Of Haymakers
Song and Chorus   いくつものやり方があるだろう、
  楽しく時を過ごそうと思えば。
  これほど思いやり深い者は二人といない。
  われらの人生ほど祝福されたものとてない。
Third Act Tune Hornpipe
第4幕
Symphony (舞台は泉の湧き出る庭園に転換する。霧の中、赤い太陽が昇り、音楽が鳴り響く。やがて輝く光が霧を消し去ってゆく。
場面の情景がはっきりとしてくる。黄金色をした、堂々たる彫刻と噴水が見えてくる。
その情景は、明るい木陰に続くセイヨウヒノキの並木によって終わる。
樹木の前には整然と並んだ大理石の柱。
それは上方へと至る階段を支えており、その階段は、台座の上の彫像や、両側の手すりと手すり子で飾り立てられている。
情景の最上部の両側には、水量豊かな噴水が湧きあがり、水が滝のようになって下方の泉に流れ落ちるのが見える。
とくに舞台中央の泉は最も大きく、12フィート近くもの水嵩となっている。
そこへ、四季の精霊たちが、その眷属を伴って登場する)
Solo and Chorus 眷属の一人
  今こそ暗夜はついえ去り、
  ものみな昇る太陽に歓喜する。
  かくも麗しき、楽しみの日々。
  今ぞ迎えし、妖精の王オベロン生誕の日を。
他の二人の眷属
  横笛、クラリオン、トランペットを吹き鳴らせ、
  天の弦を揚々と響かせよ。
Entry of Phoebus (仕掛けが現れ、雲がその前から逃れ去る。四頭立て馬車に乗ったフェーブスが登場する)
Song フェーブス
  長く厳しい冬が大地を凍てつかせ、
  氷に閉ざされたものみなが虚しく自由を求めていたとき、
  私は光を投げかける。そう、すべてを生まれ変わらせるために。
  草原を、あらゆる木々や花々を春で染めるために。
  すべてのものに生命と温もり、そして活力を与えるのはこの私。
  大地、空、そして海、すべてを司る愛にさえも。
  私がいなければ、世界は再び朽ち果て、
  混沌へと逆戻りすることだろう。
 
Chorus   栄えあれ!われらの偉大なる守護者に。
  大地の輝きと慰めに。
  そなたの神殿のみ前に、四季の精霊が降臨す。
  数多のものに生命を与えんがために。
Song
  かくて常に美しき春は、
  毎年の捧げものを手にやって来る。
  お前のすべての甘美さが、彼の前に横たわり、
  彼の聖壇の前に歌い、踊る。
  夏が来る。
  活気にあふれ、晴れやかで、こぼれる笑みと、
  自由奔放にして、清新なる、曇りなき夏が。
  甘き香りで大気を満たす、五月の花々に愛でられながら。
  見よ、この秋色に染められし大地を。
  私の意に従い、たわわに実った木々を。
  秋が生んだすべての果実を。
  それを私は昼の神に捧げよう。
  そろりそろりと、冬の足音が忍び寄る。
  蒼ざめた、弱々しくもの静かで、年毎に寒さに震える冬が。
  凍りつつく霜と一面の雪に覆われ、
  かつてのように太陽のもとで歌う日々を祈る冬が。
Chorus   栄えあれ!われらの偉大なる守護者に…… (Repeat)
(やがて、リサンドロスの瞳にハーブの果汁を注ぐロビンフッドフェロー以外の者が退場する)
 
Fourth Act Tune Air
第5幕
Prelude (音楽が鳴り響く間に、仕掛けが前方へとせり出す。孔雀が尾を広げ、舞台の中央を埋めつくす)
Epithalamium ジュノー
  更に、また更に、幸いなる恋人たちよ、
  汝らの幸せならんことを。
  即ち悪魔のような苦しみから、嫉妬から、
  あるいは憂い、争いから。
  聖なる婚姻に仕え、互いに対して忠実であり、
  また思いやりを持つように。
  暗夜の過ちが過ぎ去れば、
  夫は常なる誠実を保ち、
  妻は永遠に貞淑にあれ。
(仕掛けが上方へと巻き上げられる。ジュノーの歌に続いて、オベロンがラウラの過去の愛の嘆きについて尋ねる)
The Plaint   どうか泣かせてください、このままずっと。
  この瞳はもう眠りにつくこともありません。
  太陽の光を避けて、ため息のなかに、私の心は暮らすのです。
  あの方は行ってしまった、私を捨てて。
  あの方のいない日々、それは嘆きだけ。
  もう決して会えることはない。
Entry Dance (場面が暗転し、踊りの音楽が流れる)
Symphony (シンフォニーが続く)
(舞台が突然光に包まれる。そして中国風の庭園が視界に開けてくる。
建物も、木々も草花も、果実や鳥、けものなども、すべて私たちがこの世で見慣れてきたものとはひどく異なっている。
庭園は、あずま屋や、どこまでも続く樹木をくぐり、アーチのある場所まで広がっている。。
家の上のほうに至る上り坂になった傾斜のついた土地である。
心地よい木陰にはさまざまな鳥が舞い、泉が湧き、水があふれ、大きな池へと流れ込んでいる。
中国人の男が登場し、歌い始める。
Song 中国人の男
  憂いの世界が、こうして光に包まれる。
  聖なる力によって、栄光がほとばしるのだ。
  それは光明と、新生をもたらすだろう。
  魂は未だ知らざる風と同じくらい純粋なものとなり、
  無垢なる安心のなか、何ものにも乱されることはない。
  空虚な名誉に与えられる場所はなく、
  慢心や野心を抱く理由とてない。
Solo and Chorus 中国人の女
  こうして幸せと自由は花開き、
  自然の喜びの恩恵に私たちは与るのです。
  飽くこともなく、いつも歓びのなかにあり、
  人はここに来たる者を祝福するのです。
皆で
  こうして私たちはのびのびと生活し、自由を享受する。
  天国が私たちに等しく分け与えてくれたものだ。
  労働や商いに身をやつすこともない。
  それは愚か者が互いに対して強いるもの。
Song 中国人の男
  そうだとも、ダフネよ。
  私はお前の姿のうちに、この心を裏切ることになる美を見た。
  お前の尊大なさまは、お前の瞳に魅入られたものを虜にした。
  その無防備な愛の矢で、この心を傷つけた。
  美は心を奪うものだ。
  優しさは心を引き寄せるだけだけれども。
Monkey's Dance (6匹の猿が木陰から現れて踊る)
Song 第一の女
  聴くのです、ものみな楽の音に歓喜し、
  世界はひとつに声を合わせ、歌うのです。
Solo and Chorus 第二の女
  聴くのです、今ぞこだまする勝利のうたごえを。
  そこかしこ、喜ばしげなな天使たちが舞っています。
全員で
  聴くのです!聴くのです!
Duet and Chorus 第二の女
  怠惰な婚礼の神は、きっと聴いてやしないでしょうね。
女二人で
  彼を目覚めさせてあげましょう。ヒュメーンよ、さあ、こちらへ!
全員で
  ヒュメーンよ、さあ、こちらへ!
女二人で
  われら夜の女王は命じます、隠れていないで、現れよと!
全員で
  われら夜の女王は命ず。現れ出でよ!
Prelude (ヒュメーンが登場する)
Solo ヒュメーン
  わかった、もういい、言う通りにしよう。
  わが松明は久しく手にしていない。
  偽りの誓いの言葉なぞ好まぬからだ。
  婚礼の夜であろうと、愛がまやかしの情熱となり、
  移ろいゆくものであるなら、わが松明は輝かぬ。
(六つの中国風の台座が、舞台下からせり上がる。それらは六つの陶製の花瓶を支えており、
そこには6本の中国果実の木が挿されている)
Duet 女二人で
  では、あなたの眼を、この栄光の方へとお向けなさい。
  そして、その松明に火をおつけなさい。
Solo ヒュメーン
  なるほど、これなら私の松明も眩く輝くだろう。
  かように素晴らしい祭壇は、未だかつて見たことがない。
(台座が舞台正面に集中する。そして24人の踊り手によるダンスが始まり、ヒュメーンと二人の女が歌う)
Trio   彼らの正しきゆえにこそ、その幸いは訪れる。
  愛はすべての場所を思いやりで満たす。
  そして太陽は昇り輝く。
  新たな婚礼の時は来たり。
  太陽が沈み、初夜を迎える。
Air
Chorus   彼らの正しきゆえにこそ……(繰り返し)
(すべての踊り手が加わる)
Chaconne Dance for Chinese Man and Woman
  
終わり
  
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